雪華俳句会

初代主宰・深谷雄大が、北海道旭川市において、昭和53年(1978年)1月に「平常に埋没せず平生を凝視し、述志の詩、生存の詩としての表白を志す」と創刊。平成28年(2016年)に、第2代主宰・橋本喜夫が継承して今日に至る。

散文置き場

「雪華」本誌掲載時から、追記、修正している場合があります。

 

現代俳句時評(五十嵐秀彦)

2023年

3月号 絶滅の狼を連れて ~ 池田澄子『三橋敏雄の百句』を読んで

2月号 詩語のポリフォニー ~ 小田島渚 句集『羽化の街』を読んで

1月号 〈みづ〉絶え間なく変容するもの 〜 鈴木総史「微熱」を読んで

2022年

12月号 裏切りそうなことばたち ~ 越智友亮句集『ふつうの未来』を読んで

11月号 戻られぬ地の片陰に ~ 蘇る大道寺将司の俳句

10月号 いくばくかの親しみ ~ 岸本尚毅句集『雲は友』を読む

9月号 とほくとはわたくし ~ 小川楓子句集『ことり』を読む

8月号 冷たい水の上を歩く言葉たち ~ 森賀まり句集『しみづあたたかをふくむ』を読む

7月号 く源義の声が聞こえる ~ 堀本裕樹句集『一粟』を読む

6月号 あとに残ったことばたちの旋律 ~ 津髙里永子「寸法直し」を読む

5月号 よるべなくせつないものたち ~ 佐藤智子「ぜんぶ残して海へ」を読む

4月号 鳩として放たれる言葉たち ~ 夏井いつき句集「伊月集 鶴」を読む

3月号 俳活という自由な終活 ~ 北見弟花句集『馬鹿一の石』を読む

2月号 林住期を生きるということ ~ 細谷喨々句集『父の夜食』を読む

1月号 昭和俳句の示唆するもの ~ 前衛俳句芸術派にいま思うこと

 

2021年

12月号 口紅は革命の赤 ~ 成田一子句集『トマトの花』を読む

11月号 鏡のなかの方が広い ~ 奥坂まや句集『うつろふ』を読む

10月号 問いと挑戦の時代 ~ 『証言・昭和の俳句 増補新装版』出版の意義

9月号 君のすべては見えずなりぬ ~ 佐藤文香 句集『菊は雪』を読む

8月号 80年の時を越えた問い ~ 昭和14年の「京大俳句」を読む

7月号 永劫を横切る悲しみ ~ 高岡修句集『凍滝』と詩集『一行詩』を読む

6月号 十万年後の呱々の声 ~ 渡辺誠一郎句集『赫赫』を読む

5月号  私と書けば書くほど非私となる ~ 鴇田智哉句集『エレメンツ』を読む

4月号 ハレとケを彷徨う詩魂 ~ 杉浦圭祐句集『異地』を読む

3月号 呼んで振り向く奴がいる ~ 國兼よし子句集『枯向日葵』を読む

2月号 俳句という魔法の杖 ~ 森田智子句集『今景』を読む

1月号 永遠のことを話そう ~ 神野紗希句集『すみれそよぐ』を読む

 

2020年

12月号 琉球弧の詩魂 ~ 豊里友行句集『宇宙の音符』を読む

11月号 符でありである句群 ~ 橋本直句集『符』を読む

10月号 不連続の連続性と不自然な自然 ~ なつはづき句集『ぴったりの箱』を読む

9月号 玄関と呼ばれる時空の穴 ~ 池田澄子句集『此処』を読む

8月号 長き長き霧笛 ~ 橋本喜夫第2句集『潛伏期』を読む

7月号 アテルイはわが誇りなり未草 ~ 『佐藤鬼房俳句集成 第一巻全句集』を読む

6月号 「わたしはもういない」 ~ 宮本佳世乃『三〇一号室』を読む

5月号 思い切り十七音を楽しむということ ~ 『金曜日の川柳』を読む

4月号 皮・種・汁・蔕 ~ 松本てふこ「汗の果実」を読む

3月号 裏切りの感覚 ~ 赤野四羽句集「夜蟻」を読む

2月号 北方詩学の旗 ~ マージナルな力というもの

1月号 沈黙の言語化 ~ 武良竜彦「桜の花の美しさようなあ ―石牟礼道子俳句が問いかけるもの」を読む

 

2019年

12月号 骨片となるまで飛ぶ ~ 寺田京子全句集を読む

11月号  感じる脳と考える脳 ~ 作句と鑑賞について

10月号 いのちへのディスタンス ~ 鈴木牛後句集『にれかめる』を読む

9月号 放射性土筆と歩む ~ 春日石疼句集『天球儀』を読む

8月号 十代の俳人の飛翔する俳句たち ~ 第22回俳句甲子園 北海道予選より

7月号 AI俳句が問いかけること

6月号 永遠の森に棲む仮死の蝶 ~ 「柿本多映俳句集成」を読む

5月号 北方詩としての北海道俳句の可能性 ~ 座談会「北海道の俳句―どこへ行くのか」について

4月号 若い才能の輝く競詠 ~ 大学生による俳句 VS 短歌  異種格闘技戦観戦記

3月号 北海道文学館俳句賞受賞作について ~ 雪華人の活躍に称賛を送る

2月号 いのちの総和としての「森」~ 宇多喜代子第八句集「森へ」を読む

1月号 さすらいの終るその日 ~ 雑誌「兜太 Tota」発行に寄せて

 

2018年 

12月号 鈴木牛後と牛と辺境と ~ 第64回角川俳句賞「牛の朱夏」を読む

11月号 水の憧憬 ~ 岡田一実句集「記憶における沼とその他の在処」を読む

10月号 放棄からの詩 ~ 山田耕司句集「不純」を読む

 

 

牛後の気になる句集/書籍を読む(鈴木牛後)

2023年

3月号 共感性と影と ~ 小川軽舟句集「無辺」を読む

2月号 「いま」「ここ」の外側 ~ 恩田侑布子「はだかむし」を読む

1月号 言葉たちを船に乗せて ~ 小津夜景句集「花と夜盗」を読む

2022年

12月号 時間の流れを濃やかに描く ~ 岸本尚毅句集「雲は友」を読む

11月号 文法と「読み」の間で ~ 井上泰至、堀切克洋「俳句がよくわかる文法講座」を読む

10月号 庶民として股引を愛する ~ 「大牧広全句集」を読む

9月号 わたしの知らないわたし ~ 小川楓子句集「ことり」を読む

6月号 複層的なまなざし ~ 津髙里永子「寸法直し」を読む

5月号 詩としての俳句を貫く ~ 「富澤赤黄男全句集」他を読む

4月号 土地に根を張る句業 ~ 若井新一句集「風雪」を読

3月号 モノの根源を見つめる ~ 相子智恵句集「呼応」を読む

2月号 平明という明るさ ~ 後藤尚司「徳利句集」を読む 

1月号 「おくのほそ道」の文学空間に分け入る ~ 髙野公一「芭蕉の天地」を読む

 

 

2021年

12月号 主題のある俳句とは? ~ 髙柳克弘「究極の俳句」を読む

11月号 有季定型のもうひとつの可能性 ~ 堀田季何「人類の午後」を読む

10月号 彼の日の13人の熱量 ~ 「証言・昭和の俳句 増補新装版」を読む

9月号 残された肉声と俳句 ~ 松王かをり「最果ての向日葵―俳人 藤谷和子に聞く」を読む

5月号   愉楽としての写生 ~ 岡田一実「光聴」を読む

4月号 平明と新しさと ~ 津川絵理子「夜の水平線」を読む

3月号 戦歿青年の句業が蘇る ~ 「平松小いとゞ全集」を読む

2月号 時間の中を飛ぶ鳥 ~ 中西夕紀「くれなゐ」を読む

1月号 宗谷の風土に抱かれて ~ 村一草句集「アリア」を読む

 

2020年

12月号 変わるものと変わらないもの ~ 小池康生句集「奎星」を読む

11月号 「空ろ」を見つめる目 ~ 柏柳明子句集「柔き棘」を読む

10月号 内側から滲むもの ~ なつはづき句集「ぴったりの箱」を読む

9月号 此の世の此処に、新樹のように ~ 池田澄子句集「此処」を読む

8月号 俳句に託す真情 ~ 橋本喜夫句集「潛伏期」を読む

7月号 昔と今をつなぐもの ~ 宇多喜代子「暦と暮らす」を読む

6月号 龍太と兜太が遺したもの ~ 「『兜太 Tota』第4号」を読む

5月号 川柳を川柳として面白がる ~ 樋口由紀子編著「金曜日の川柳」を読む

4月号 孤独から共生へ ~ 三島広志句集「天職」を読む

3月号 発掘された句業を愛しむ ~「寺田京子全句集」を読む

2月号 熊野の歴史に連なって ~ 谷口智行句集「星糞」を読む

1月号 全体として混然として ~ 松本てふこ「汗の果実」を読む

 

2019年

12月号 俳句鑑賞の楽しさを知る ~ 宮坂静生「俳句必携 1000句を楽しむ」を読む

11月号 田中裕明の不思議を覗いてみる ~ 四ツ谷龍「田中裕明の思い出」を読む

10月号 川柳って何? ~ 樋口由紀子句集「めるくまーる」を読む

9月号 絶望のなかの希望 ~ 永瀬十悟「三日月湖」を詠む

8月号 作者の成分としての流離譚 ~ 中原道夫句集「彷徨 UROTSUKU」を読む

7月号 言葉をズタ袋に入れて ~ 高橋睦郎「季語練習帖」を読む

6月号 生活実感の勁さ ~ 宮坂静生「季語体系の背景 地貌季語探訪」を読む

5月号 北海道文学館特別展「座談会・北海道の俳句~どこへ行くのか」より  北海道の季感、私の季感  

4月号 もうひとつのリアリティ ~ 北海道文学館俳句賞・大賞受賞作を読む

3月号 新興俳句の挑戦が現代にもたらすもの ~ 「新興俳句アンソロジー」を読む

2月号 海と近しく生命と近しく ~ 中村遥句集「海岳」を読む

 

2018年

12月号 かすかな水の音が届く ~ 岡田一実句集「記憶における沼とその他の在処」を読む

10月号 黒田マキ句集「クロヌリハイク」を読んでみた、作ってみた

9月号 漢詩って詩だったんだ ~ 小津夜景「カモメの日の読書」を読む

7月号 黙約としての風土 ~ 斎藤信義句集「雪晴風」を読む

5月号 手ぶらで読まれることを待つ ~ 西村麒麟句集「鴨」を読む

3月号 すこし遠くで会う俳句 ~ 上田信治句集「リボン」を読む

2月号 ポップという野心 ~ 瀬戸優理子句集「告白」を読む

 

 

2024.03.28 Thursday